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電子書籍で買える村上龍の小説・エッセイまとめ

 知らぬ間に、村上龍の小説やエッセイがたくさん電子書籍化されていた。思えば、私が初めて買った電子書籍は村上龍の「歌うクジラ」という作品だった。この作品は、紙の単行本よりも先に電子書籍として発売され話題となった。

 若い作家ならまだしも、村上龍のようなベテランの、しかも一流作家がなぜあえて電子書籍を発売しようと思ったのか。そこには「常に反体制側にいる」という氏の一貫したスタイルのようにも感じられるが、直接のきっかけはもっと別のところであったらしい。

 いくつかのインタビューで紹介されている内容だが、彼が電子書籍を発売したいと思ったのは、iPadの登場がきっかけだ。

参照:『iBookstoreでデジタルブックを発表した作家の村上 龍さんに聞く(週アスPLUS)

 iPadが登場したときのスティーブ・ジョブズのプレゼンを見て、これで本が作りたいと思った。むしろ、これで本を作れ、と言われているようだった。あの基調講演を見たタイミングが半年早かったら、電子書籍で自分が本を出すことに現実味がなかっただろうし、半年遅ければもう間に合わなかっただろう。ちょうど原稿を書き終わったタイミングであのジョブズを見られたことを運命だと思っている。

 こういう発言を見ると、スティーブ・ジョブズという一人の男と、彼が生み出した製品が、どれだけ多くの人に影響を与えたのかということを改めて思い知らされる。

 その後村上龍は、グリオという会社と共同で『G2010』という電子書籍の制作・出版を行う会社を立ち上げた。そのG2010から、村上龍の著作とプロデュース作品のみをリリースするプライベートブランドとして、2013年に発足したのが『村上龍電子本製作所』だ。
 村上龍電子本製作所からは2014年11月現在で、19作の小説、14作のエッセイ(完全版含む)、1作のプロデュース作品を電子書籍もしくはアプリとしてリリースしている。(現在新たなプロデュース作品を制作中)

小説

  • テニスボーイの憂鬱
  • ラッフルズホテル
  • ニューヨーク・シティ・マラソン
  • ライン
  • 悲しき熱帯
  • 昭和歌謡大全集
  • 共生虫
  • だいじょうぶマイ・フレンド
  • KYOKO
  • 69
  • トパーズ
  • 村上龍映画小説集
  • 希望の国のエクソダス
  • 心はあなたのもとに
  • 空港にて
  • 歌うクジラ
  • 限りなく透明に近いブルー
  • モニカ
  • ラブ&ポップ

エッセイ

  • すべての男は消耗品である VOL.1〜13

プロデュース作品

  • KURAGE – Five Minutes to a Good Sleep 安らかな眠りへ
  • JTE- Japanese Traditional Event

リンク:『村上龍電子本製作所_電子書籍・アプリ

 電子書籍化にあたり、村上龍はインタビューでこのように話している。

 合計4万2千ダウンロードと『歌うクジラ』は成功だった。その後、既刊本を電子化しても売り上げが伸びず悩んだ時期もあったが、興味深い発見をした。それは『(紙の)単行本はなかなかいい』ということ。手にとったときの質感、たたずまいは捨てがたい。電子書籍というものを知って改めてそう感じた。

 電子書籍も単にテキスト(文章)をデジタル化するだけなら、たたずまいがなくなる。そうではなく、本の中身を象徴するようなアニメーション、表紙や目次の見せ方の工夫などで、電子でも紙の本の魅力を別の形で表現できるのではないか、と思った。それが僕の得たアプローチだ。

参照:『電子書籍の「F1」狙う村上龍氏 音・映像でワクワク感

 自身初の電子書籍となる「歌うクジラ」では、作品内に収められたBGMの制作を音楽家の坂本龍一が担当した。また、ところどころに美しいアニメーションが挿入され、紙の本には無い、新しい体験を読者へ提供している。

 電子書籍を知って改めて紙の本の良さに気付いた、と氏が話すように、紙とデジタル、両方にそれぞれの良さがある。紙にはその質感や厚み、ページを繰る楽しさがあり、電子書籍にはビジュアルや音楽で魅せるという体験がある。

 同じ物語でも、紙で読むのと、電子書籍で読むのとではまた違った感じ方をするのではないだろうか。村上龍の場合、書店ではまず見かけないかなり昔の作品も電子書籍化されているのが嬉しい。

 気になる作品があれば、ぜひ一度電子書籍で読んでみてはいかがだろうか。

リンク:『村上龍 – iBooks store

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