スポンサードリンク

最近注目しているちょっとマニアックなブログ

 誰かのブログを読むということは、ときに本を読むことと同じくらい刺激的なことだ。自分の知らない誰かが各々の日常や思考を書き綴った文章を読めるということは、考えてみれば不思議なことでもある。ブログやSNSというツールが存在しなかったら、私たちはこれほど「他者の情報」に触れることはできなかったはずだ。

 今日は、私が最近好んでよく読んでいるブログを3つ紹介したい。どれも系統的に似通ってはいるが、それぞれに異なった趣や面白さがあり、改めてブログという世界の広さと奥深さを認識した。

 ほんと、無名でもおもしろい文章を書く人ってたくさんいるんだなぁ。

スポンサード リンク
スポンサード リンク

10万円で家を建てて生活する寝太郎のブログ

 『Bライフ―10万円で家を建てて生活する』、『スモールハウス 3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方』という本の著者である高村 友也さん、通称寝太郎さん(@mnetaro)のブログ。

 詳しいプロフィールはこちらから。
 
 とにかく文章が上手、というのが第一印象。加えて、ちょっと哲学的なその思考、分析、論考も読んでいて圧倒される。なんというか、若干「悟り人」的な境地に入っておられるような印象も受けるが、その文体とライフスタイルには無駄なところが一切なく、ちまたに溢れる「ミニマリズム」という言葉が安っぽく感じられてしまうほど(自分のも含めて!)。

 一番好きなエントリーは、以前に少し紹介したことのあるこちら。

参照:『旅の進化

 当時付き合っていた恋人と電車で遠出したときに、窓から見知らぬ町並みを眺めていて「この一つ一つの家に生活があるなんて信じられない」と彼女が言っていたのを聞いて、そういうことかと思った。

 自分も「旅すること」については何度か書いてきたけれど、もうなんかレベルが違いすぎてイヤになってしまう。なに、パースペクティブって。

 あとこちらのエントリーも色々と考えさせられた。

参照:『親友の自給

 単に「共感」が欲しいわけではない。何でもいいから「共感」が欲しいというだけならば、もう少し人間としての最大公約数的な話題に流れてゆくはずである。あるいは、そもそも言葉による共感は捨てて、もっと音楽とか映像とか、感覚的な共感に訴えるはずである。そうではなくて、自分について細かな襞まで説明した上で、なおかつ「わかるわー」が欲しい。多数の「わかるわー」が欲しいのではなくて、ホンモノの「わかるわー」が欲しい。そのためには結局、言葉しかない。

 個人的にこの人の文体は慎 泰俊さんと同じく、ひとつの理想形である。

リンク:『10万円で家を建てて生活する寝太郎のブログ

山籠りクロスグレード

 これは前述の寝太郎さんのツイートで知った、山ごもり生活を実践中のtsumuji tsumasaki(仮)さん(@t_tsumuji)のブログ。

 山を50万円ほどで購入し、自ら開拓していく様子を書かれている。自己紹介がめっちゃおもしろい。

 高卒後「俺は芸術家になるんや…」と吐き捨て、なぜか上京。
上京後、同居する友人とオンラインゲームに明け暮れる。
その後の10年は
中央線に乗ったつもりが気付けば総武線だった、
少し戻って適当に乗り換えたら意外と北に進むので
「意外と北に進むなあ!」と声に出して喜んでいたら仙台に着いた、そんな半生。

 最近はひたすら伐採に明け暮れる「きこり生活」について書かれているが、随所にユーモアのセンスが溢れていて、読んでいてクスッとなる。また、「一度湿ったものは全て凍る」とか、体験者ならではのエピソードも興味深い。

 一番好きなエントリーはこちら。

参照:『きこり3日目 人間は慣れる生き物

 僕は小学生4年生以来、明確な夢を抱いたことはありませんでした。しかし今はあります。「乾いた・水平な・立ち上がれる天井高さで・出入りの際這いつくばって体をねじり込まなくても良い」住まい。これが僕の夢です。

 なんというか、生き延びて欲しいです。

リンク:『山籠りクロスグレード

人のいない海辺の空き家でひっそり暮らす

 このブログも寝太郎さんのツイートで知ったもの。テント生活→海辺の空き家生活をされている、わたぐもさんのブログ。

 最初、女の人が書いていると勘違いしてしまったほど繊細な文章が魅力。思考の過程が淡々と綴られていて、読んでいてハッとさせられる。

 一番好きなエントリーはこちら。

参照:『光・音のない空間

 家の外に出ても自分に干渉してくる音は全くありません。光は目をつぶれば遮断できますが音は意図的に遮断することはできません。その遮断できない情報が存在しない空間に住むという事は私にとっては最高の贅沢なのです。全く音のない空間に触れると何というのでしょうか、美しいと感じます。空間に私を刺激するものが何もないという事にある種の奇跡的なものを感じ、感動します。

リンク:『人のいない海辺の空き家でひっそり暮らす

 以上、ブログのテーマとしては3つとも同じような系統だが、それぞれ書き手の個性が存分に現れていて、それが唯一無二の存在感を放っている。やっぱり、ブログって個性が無いとダメだなーと改めて考えさせられた。少なからず「自分にしか書けないこと」というものが無いと、「その他大勢」のブログに混ざって埋もれてしまう。

 これらのブログで言うと、彼らが実践しているライフスタイル自体がすでに特殊なので、そのことについて書くだけで差別化することができる。こういう生き方を実践してしまう人たちの思考はやはりどこか独特で繊細だし、文章に生々しさがある。その人の「生き方」というものが、文章を通じてこちらに伝わってくる。

 自分がこういう生き方に憧れているというわけではないのだけれど、「INTO THE WILD」という映画に出てくる主人公のように、「極限の生き方」を実践している人にすごく興味を持ち、惹かれてしまう。

参照:『生まれ変わったら…なんていう人は生まれ変わってもやらない

生まれ変わったら…なんていう人は生まれ変わってもやらない
「INTO THE WILD」という、私が大好きな映画がある。大好きというか、人生でいちばん好きな映画である。  この映画は、...

 私も、このブログを通じて自分の「生き方」みたいなものを曝け出せたらなと思う。

スポンサード リンク
スポンサード リンク

気に入ったらシェア!

スポンサード リンク
スポンサード リンク