スポンサードリンク

「知らない」ということが、罪になることだってある

 何かを「知らない」ということが、場合によっては罪に問われることもある。そんなことを、今週の「Weekly R-style Magazine」を読みながら考えました。

 「Weekly R-style Magazine」とは、「R-style」というブログを運営されている倉下さん(@rashita2)が発行している有料メルマガです。倉下さんのブログもメルマガも、毎回楽しみに読ませてもらっています。

倉下さんのブログ:『R-style
倉下さんのメルマガ:『Weekly R-style Magazine

 今日がそのメルマガの週に一度の配信日だったのですが、今号の中で「引用の作法」について触れられていました。「引用の作法」とは、書籍やインターネット、その他の媒体に書かれている文章や表現を、自分のブログなどに引用する際の「やり方」についての話。
 倉下さんの言われていることに「ほんとにそうだよなぁ」とうなづくとともに、もう少し深く考えたいなと思う内容だったので、今日はそのことについて書いてみたいと思います。

スポンサード リンク
スポンサード リンク

教えてもらわないと知らないことはたくさんある

 まず倉下さんは、一時期話題となった某キュレーションメディアを引き合いに出し、「でも、教えてもらわないと知らないよな」と仰っています。これはほんとうにその通りで、他人から教えてもらって初めて知ることというのは、それこそゴマンとあります。通過儀礼的に、ある一定の年齢になれば親や教師、先輩や上司から教えてもらえるものもあるけれど、機会がなければ一生知らないまま、というのも同じくらいあるのではないでしょうか。

 論文を書いたり、あるいはたくさん本を読んでいる人は「引用の作法」を知っています。だから、自分で文章を書くときでも、(多少正式ではない部分はあるにせよ)その作法に倣います。そういう人たちにとって引用とはそういうものだからです。でも、それは自明なことでも、常識でもありません。教わらなければ、知らない人はいっぱいいるのです。(Weekly R-style Magazine 第229号)

 「知らない」ということ自体は、悪いことでもなんでもありません。普通に生活していては知りようがないことなんて、たくさんあります。でも危険なのは、「知らない」ということだけで起こりうるさまざまな弊害に対して、無自覚であることです。

 インターネットの世界では、調べれば「引用の要件」なんていくらでも見つけられます。でも、それを調べようと思うためには、引用する際に気をつけていないと著作権の侵害になってしまうかも、という事実を知っておかなければいけません。そもそも、そこに問題があるかもしれないとすら思わない人にとっては、ググるという発想そのものが出てこないのです。(Weekly R-style Magazine 第229号)

 この「著作権の侵害になってしまうかも」という予感がよぎるかどうかというのが、「自分のやっていることは、ひょっとしたら正しくないのかも」という自覚を持てているかどうかの違いだと思います。

 村上龍が「すべての男は消耗品である」というエッセイの中で似たようなことを書いていた気がするので、調べてみるとこう書かれていました。

 この国では、無知、あるいは知識や情報が足りないことが場合によっては罪悪になるという認識が薄い。罪を問われて、悪いことだと知らなかった、と弁明して、それが認められれば許されることがある。贈収賄などの汚職事件でそういった例が多い。(すべての男は消耗品である)

 また、無知であったために被害を受けた場合、無知だったという事実が反省材料としてきちんと指摘されないことも多い。〜中略〜同じような事件の再発を防ぐためには、被害者が無知であったという事実を指摘する必要がある。無知だったために不利益を被ることがあるとアナウンスすべきだと思うのだが、テレビやニュースなどで、そのことが指摘されることはない。(すべての男は消耗品である)

何かを「知らない」ということに自覚的であること

 繰り返しになりますが、「知らない」ということ自体は、仕方のないことです。でも、だからといって「知らなかったんだからしょうがないじゃん」とはなりません。私たちは、何かを「知らない」ということが及ぼす弊害や影響について、もっと自覚的であるべきです。

 自分には知らないことがたくさんあるんだという自覚、そのことで不利益を被ったり、迷惑をかけてしまう可能性があるという危機感、だから色んなことを「知ろう」ということへの飢え、これらをバランスよく保つことが重要なのだと思います。

 隠居系男子というブログを書かれている鳥居さん(@hirofumi21)も、引用の適切なルールについて書かれていました。

参照:『ブログやウェブメディアで適切な引用をするために。ブロガーズリスク分散勉強会に参加してきた。 #blogbunsan(隠居系男子)

 自分の知らないことのひとつとして今日は「引用」について書いてみましたが、この書き方だってもしかしたら正しくないのかも知れません。でも少なくとも、「知らないかもしれない」ということは知っています。
 先日倉下さんが発売された電子書籍「書評記事の書き方」に、「引用の作法」について書かれているようなので、まずはそちらを読んで勉強しようと思います。

 自分の書いたものにはちゃんと、自分で責任が取りたいなと思うので。

スポンサード リンク
スポンサード リンク

気に入ったらシェア!

スポンサード リンク
スポンサード リンク