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【映画】「365日のシンプルライフ」に学ぶ、賢くモノを増やす方法

 とても見たかった映画「365日のシンプルライフ」のレンタルが始まっていたので、早速iTunesでダウンロードして見終えた。iTunesで映画をレンタルするメリットというのは、電子書籍と同様「見たい(読みたい)!」と思った瞬間にダウンロードして見始められるところ。DVDのように貸出中みたいなのもないし、もちろん返却しにいく必要もない。

 この映画は、主人公である20代の男性が失恋を機に自分の人生を見つめ直し、ある実験を試みるというもの。モノで溢れかえる自分の部屋に嫌気が差した主人公は、以下の4つをルールとして自分に課し、実験を始めた。

ルール

  1. 持ち物をすべて倉庫に預ける
  2. 1日に1個だけ持って帰る
  3. 1年間続ける
  4. 1年間何も買わない

 映画はいきなり、全裸の主人公が雪の降るヘルシンキの街を駆け抜けるシーンから始まる。ルール通り自分の持ち物をすべて倉庫に預け、最初の1つを取りに行くのだ。それがこの映画のテーマであり設定なのだから、そこにとやかく言うのは野暮なのかもしれないが、「さすがにそれは無理があるだろう」と思わざるを得なかった。全裸な上に、裸足である。映画が始まってしばらくは、とにかく「寒そう」という感想しか出てこなかった。

 「断捨離」や「ミニマリズム」なんていう言葉を聞くと、「いかにしてモノを減らすか」という視点にとらわれがちだけど、私がこの映画を見て考えたのは「いかにしてモノを増やしていくか」ということ。なぜかというと、この映画自体がゼロ、すなわち「何も持っていない状態」から始まっているからだ。それ以上減らすモノがない状態から、いかにしてモノを増やしていくのかという、いつもとは逆の視点で考えることができたのが新鮮だった。

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必要になったものを、必要になったときに買う

 あなたがもし、冬のヘルシンキで、着るものも何もない文字通り裸一貫の状態に置かれたら、まずは何を必要とするだろうか。ひとつしか選べないとしたら、何を選ぶだろう。映画の主人公が1つめに選んだのは、コートだった。まあ妥当なチョイスというか、全然足りてないけどそこからだよなという選択だ。

 1日にひとつしか持って帰れないので、そこには必然的に取捨選択が発生する。どれがより必要かという優先順位付けが必要になる。そして何より重要なのが、それらはすべて彼が「実際に必要としているモノ」だということだ。

 彼は決して、これがあったほうがいいだろうとか、便利だろうという先読みや予測でモノを選んでいるわけではない。これが無くては困る、今まさに必要だという「ニーズ」が発生しているのだ。つまり、彼が倉庫から毎日持ち帰ってくるものは、彼が実際に必要としているモノなのだ。

 これは、私たちが何かモノを買う際のひとつの基準になる考え方ではないかと思う。今買おうとしているモノは、実際に自分が「今必要としているモノなのだろうか」ということ。これが無ければ果たして自分は困るのだろうか、という自問自答だ。

 必要になったモノを、必要になったときに買う。シンプルだけど、これが賢くモノを増やしていくための鉄則ではないかと思う。

本当に必要なものを見極めるのは難しい

 先に述べた、「必要になったモノを、必要になったときに買う」というのがなぜ大切かというと、人は往々にして「必要なモノ」ではなく「欲しいモノ」を買う生き物だからだ。欲しいモノを買うという行為は、充足感や満足感を与えてくれるし、それが仕事へのモチベーションとなったりもする。だから私たちは、それが本質的には「必要のないモノ」であったとしてもついつい買ってしまう。

 自分にとって、何が本当に必要なモノなのかということを見極めるのは難しい。例えば、所有物100個を目の前に並べて、「どれが自分にとって本当に必要なものだろう」などと考えても、おそらく分からない。
 自分に必要なものを「理性」で考えようとしても、そこには必ず「愛着」や「思い込み」などといった「感情」が邪魔をして正確な判断を下せないからだ。

 だからこそ、そういった曖昧な感情を判断基準とするのではなく、「なきゃ困る」という事実ベースでモノを選んでいく。

 私は近々引っ越しをするのだけど、この考え方に基づいて準備を進めている。まずは生活に最低限必要なモノ、例えばカーテンやベッドや布団、冷蔵庫や洗濯機など、とりあえず生活していくために必要なモノだけ準備する。
 これあったほうが絶対便利だよなと思うものはたくさんあるけれど、まだ買わない。それが無くて「やっぱり必要だった」となった時点で買おうと思っている。これは映画の主人公が倉庫にモノを取りに行くのと同じ、「ニーズ」が発生した時点でモノを揃えていくということ。そうすると必然的に、部屋にあるのは自分が実際に「必要としたモノ」だけになっているはずである。

何が本当に必要かは自分で決める

 そして、「本当に必要なモノ」というのは、人それぞれに異なるはずだ。自分にとって無くてはならないモノが、他人にとっても無くてはならないモノだとは限らない。

 広い部屋に大きなベッドがなければ嫌だという人もいれば、4畳一間で寝袋に包まる生活でも問題無いという人もいるだろう。通勤に使うからと車が必要な人もいれば、趣味のバイクがなければ生きていけないという人もいるかも知れない。

 他の99人が「必要だ」と言ったとしても、あなたがそれを必要としていなければ、それはあなたにとって「不必要」なモノなのだ。皆が使っているからとか、あったほうがいいと言うからといって、あなたまでそれを所有する必要はない。あくまで自分が必要としているか、「ニーズ」が発生しているかということを基準に選べばいい。

 これは何も「モノ」に限って話ではない。他の人がしているからといって自分もする必要はないし、ほかの人が考えるように自分も考える必要はない。

 大切なのは、「自分は何を必要としているのか」ということを理解することであり、それを基準に物事を決めていくということだ。

 この映画は「いかにしてモノを減らすか」という物語ではない。「いかにして自分に必要なモノを見極め、どのタイミングで手にするか」という物語だ。上手に「減らす」ことも大切だけれど、それと同じくらい「増やす」ことも大切なのだと考えさせられる映画だった。

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