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愛用の日用品

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 上の写真は、私が数年前から愛用しているティースプーンとフォークです。初めは真っ黒に塗装されたものでしたが、使い込むうちに剥がれ、写真のような状態となりました。

 塗装が剥がれたことにより、装飾がより目立つようになり、この使い込まれた感じがとても気に入っています。

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経年変化を味わう

 経年変化というと、ジャケットやブーツ、カバンなどの革製品を思い浮かべる方が多いかと思います。実際に肌に触れる、「身に付ける」ものとして、エイジングを楽しめるものの代表ですよね。私もレザーのジャケットやブーツは好きで、いくつか所有しています。

 でも、経年変化を味わえるのは、何もそういった「身に付ける」ものばかりではありません。毎日使用するもの、すなわち「日用品」でも、そういった経年変化はじゅうぶんに楽しめるのです。逆に、毎日使用するものだからこそ、とも言えます。
 どれだけお気に入りのジャケットやブーツでも、毎日使用するわけではないと思います。それに対し、日用品は毎日何かしら手を触れるもの。使用する頻度としては、日用品の方が圧倒的に高いはずです。

時間の経過を知ること

 男性の方が、こういった経年変化を楽しむ傾向が強いかもしれませんが、経年変化の魅力とはなんでしょうか。
 例えば先に述べた革製品だと、使い込むことによりレザーの表情が変わり、柔らかくなり、より美しく使いやすくなる、といったことが言えます。これは、対象そのものの変化を楽しむというものです。見た目、触り心地、匂いなど、その対象が持つ特性の変化自体を楽しむというもの。

 それとは別に、経年変化とは「時間の経過を知る」という意味もあります。
 私たちは、決して少なくない時間が確かに経過したのだという事実を知ったとき、とても感慨深い気持ちになります。日々を過ごしていて、「小さな変化」に気づくことは容易ではありません。しかし、そこにはれっきとした「小さな変化」の積み重ねがあり、「時間の経過」があります。そして、確実に積み上げられた「小さな変化」「時間の経過」は、さまざまな形となって現れています。

 経年変化とは、そういった変化や経過の蓄積を、目に見える形で確認できるものです。
 最初に紹介したスプーンとフォークも、毎日使用しているのでその変化にはなかなか気づくことができませんでした。しかしふとした瞬間、様相が大きく変わったそれらに気が付き、使い始めてからずいぶんと時間が経過したのだなという事実に思い当たりました。

 経年変化には、そういった「見た目の変化」と、「時間の経過を知る」という両方の魅力があるのです。

ひとつのものを、長く使い続けること

 そんなふうに経年変化を楽しむためには、「ひとつのものを、長く使い続けること」が必要になります。短いスパンでとっかえひっかえしていては、そのものの変化を楽しむことは出来ません。

 そして、長く使い続けるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
 長期間の使用に耐える頑丈さや、飽きのこない普遍性、不便なく使える機能性などです。すぐに壊れてしまうようなものを長く使い続けることは出来ないし、不便なものを使い続けることも難しいでしょう。

 そういった条件をクリアしたものだけが、「愛用の日用品」としてずっと手元に残ることになります。洋服や装飾品には流行り廃りがあるけれど、日用品に求められるのはより現実的な普遍性であり、利便性です。

 毎日使用するものすべてを、そういった「愛用の日用品」で揃えられたら、とても素敵ですよね。以前、雑誌「BRUTUS」で、「尊敬できる日用品」という特集をやっていて、めちゃくちゃ良いコピーだなと思いました。

 「愛用の日用品」「尊敬できる日用品」、そんなものに囲まれた生活を送りたいなと、あらためて感じる今日このごろです。

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