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【香川旅日記 直島編⑤】直島 歩くだけで楽しい町並み。「家プロジェクト」

 ベネッセハウスミュージアム、屋外作品の数々を見た後は、再びバスに乗り本村エリアに向かうことに。

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家プロジェクトとは

 島の北西に位置する本村エリアには、岡山県宇野港との連絡口である本村港がある。メインとなる観光スポットは、古民家をリノベーションし作品化した建築物の集まり、「家プロジェクト」だ。

 1997年、直島でも古くから存在する集落のひとつである本村地区に現存していた古民家を改修・改造し、現代美術作品に変えてしまおうという試みで、ベネッセの福武總一郎の考案した直島プロジェクトの一環として企画、立案、実行された。本村地区にはおよそ300年ほど前から栄えていた古い町並みが残り、焼杉板張りの黒ずんだ古民家の立ち並ぶたたずまいが独自の風情をかもし出していた。そこに現代美術のネットワークを展開させたものである。プロジェクトには安藤忠雄をはじめ、宮島達男、内藤礼、杉本博司、ジェームズ・タレルなどが参加した。(出典:Wikipedia

 家プロジェクトの作品としては、以下の7つがある。

  • 角屋
  • 南寺
  • きんざ
  • 護王神社
  • 石橋
  • 碁会所
  • はいしゃ

 すべて、その土地に実在していた建屋を利用した「インスタレーション」と呼ばれる作品である。特筆すべきは、それらの作品の元となった建築物の古さだろう。
 家プロジェクトの第一弾となった「角屋」は、200年ほど経過した家屋を、焼板・漆喰・本瓦を使用し復元したものだし、「護王神社」は江戸時代から祀られる神社だそうだ。そういった、無名ではあるけれど時代を生き抜いてきた建築物を、安藤忠雄を始めとする名だたる建築家やアーティストが「作品」として生まれ変わらせた。

 以前に紹介した地中美術館は、この家プロジェクトが発端となり建設に至ったそうだ。

歩いているだけで楽しい町並み

 私は個人的に、直島ではこの本村エリアがいちばん楽しかった。実のところ、家プロジェクトの作品群にはひとつも入館していない(すべて入館料がかかる)。けれども、この本村エリアの町並みは、どこか懐かしい、昔ながらの風情ある家や建物が多かった。加えて、海岸沿いまで歩いてすぐ行くことができる。釣りをしているおじさん達と並んで、しばらくぼーっと海を眺めていたりした。

 作品や建築物などの「目的物」がなくても、十分に楽しめるエリアだった。そして、「歩いているだけでなんとなく楽しい」場所というのは、それだけで価値がある。

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※外国人向けのゲストハウス

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※名物の直島バーガー

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建築家とは、家を建てるだけにあらず

 私が本村エリアで唯一入館したのが、ANDO MUSEUM。安藤忠雄の設計によるコンクリート打ちっぱなしの空間に、氏が関わった直島プロジェクトの歴史と作品群が展示されている。

 ここは、風情あるこの入口の佇まいに惹かれて入った。

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 私はこれでも、工業高校の建築科を卒業しているので、安藤忠雄の名前は高校生の時からよく目にしたり耳にしていた。でも、彼の経歴や作品について十分な知識を持っていたわけではなく、ただ「すごい建築家」だという通り一遍な認識しかなかった。

 しかし、直島をぐるりと歩き、彼の手がけた作品の数々を見、それにまつわるエピソードを知るうちに、「彼はただ建築物を建てる建築家ではないのだ」という事実を知ることとなった。建築物とアートは似て非なるものだと思うけれど、彼はもっと大きなスケールで何かを作ろうとし、表現しようとしている。

 この本村エリアの町並みを歩き、「家プロジェクト」の作品群を遠目に見るだけで、彼のやりたかったことがなんとなく分かるような、そんな気がした。

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