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「できない理由ばかり探してはいけない」というのは本当か

 5月16日付で、新しいプロジェクトに配属された。
 私の普段の仕事は、主に海外工場への輸出業務だ(ということは以前に何度か書いた気がする)。自社製品を製造する海外工場に、部品や設備を輸出している。
 今回配属されたプロジェクトは、そういった普段の業務とは別で、いくつかの部署から担当者が集められ、社内のいちプロジェクトとして発足したもの。部署単位ではなく、もっと大きな括りで業務を改善していこうという試みだ。

 私は以前にも、自部門で使用するシステムの構築に携わったことがある。新しいシステムを一から構築し、運用を軌道に乗せることは、私の想像を絶するほど大変で、きつい仕事だったけれど、息も絶え絶えやりきったのはいい思い出だ。そして、その結果「ヒマになってしまった」ということは以前に書いた。

 時期によって波はあるが、今も概ね業務は落ち着いていて、残業をせずに帰ることも珍しくなくなった(以前では考えられなかったことだ)。だから、今回こうして新しい仕事を与えてもらえたことは純粋に嬉しかったし、これまでの経験をより活かせるような気もしている。

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取り組む対象の困難さを正しく認識する

 私は仕事にかぎらず、何かを新しく始めたり、何かに新しく取り組もうとするときに、できない理由ばかり言わずに、どうやったらできるようになるのかを考えようと努めている。その辺の自己啓発書に書いてありそうな言葉だけど、これって案外難しいし、意識しなければできないことだとも思う。

 でも、今のプロジェクトに関わるようになってから、「どうやったらできるのか」ということ”だけ”を考えるのも問題だと感じるようになった。そこには必ず、「リスク」と「コスト」の感覚がなければならない。つまり、成功を阻害するもの、「できない理由」をきちんと特定しておく必要がある。

 今関わっているプロジェクトは、私が以前に担当したシステム構築とは比較にならないくらいの規模と予算で進められている。しかし、誰も自分たちが今やろうとしていることの「困難さ」を認識していないような気がして、私はそのことにとても違和感を感じた。

「どうやったらできるか」を考えることは、「できない理由」を一つづつ潰していくこと

 私が感じている違和感は、ざっくり言ってしまえば「この人達には危機感がない」ということになる。「できるはずだ」「やるんだ」「やらなければならないんだ」という気持ちばかりが先行してしまい、ネガティブな発言(例えばいかにそれが困難であるかを語ること)が許されないような空気が形成される。そして、参加する人間が増えれば増えるほど、決定権と、責任の所在が曖昧になる。

 「どうやったらできるようになるか」を常に考えることは、何かものごとを達成させる過程で必要不可欠な姿勢である。しかし、それは「いかにそれが困難であるか」という事実を正しく認識した上でこそ意味を持つ。
 自分たちが成し遂げたい結果を阻害するものを明らかにし、それらを一つづつ潰し込んでいく。それがすなわち「いかにして達成するか」に繋がる。

 取り組む対象の困難さを正しく認識し、不安要素をていねいに洗い出し、それらをいかに消しこんでいくかを考えること。それこそが、「どうやったらできるか」を考えることでもあるのだ。

 「できない理由」と「どうやったらできるか」は、表裏一体だ。

ネガティブな面を直視した上で、ポジティブに取り組む

 今書いたことは、本当に最近感じるようになったことだ。「できない理由ばかりごちゃごちゃ言ってないで、どうやったらできるかを考えよう」と、意識してずっと取り組んできた。でも、それが必ずしも正解ではないというか、それだけでは足りないケースもあるのだということに気付いた。

 ものごとにポジティブに取り組むためには、できるだけ早い段階でそのネガティブな面も明らかにしておく必要がある。「最悪のケースを想定する」というのもその一つだと思う。このあたりの考え方は、以下の記事を読んだことも影響している。(これは「Letter from Kyoto」というブログで知った記事)

 ものごとにポジティブに取り組むというスタンスは変わらないし、変えたくない。ただ、ネガティブな面を見たくないからポジティブにしか考えないようにするのではなく、ネガティブな面も直視した上でポジティブに取り組んでいきたい。これは内向的とか外交的とか、そういった話ではなく、自分が関わるものごとに対する、個人的な姿勢の話である。

※昨日のエントリ『壊れたら直せ、気に入らないなら変えろ、欲しいものがあるなら手に入れろ』と、矛盾する内容に感じられるかもしれない。ここで私が言いたかったことは、成功のために、それらを阻害する要因をきちんと把握しようということ。

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