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読み返すために日記を書くということ

 今までに何度か、「日記をつけよう!」と思い立っては数日で続かなくなるというのを繰り返してきた。ノートや手帳に書いたり、PCでテキストエディタに書いたり色々やったけど、長くて1ヶ月くらいしか続かなかったんじゃないかと思う。

 日記を書くのって、ブログと違って書くための心理的ハードルが低いので、どうでもいいことばかり書いてしまいがちだ。もちろん、どうでもいいことばかりを書いても問題ないのだけど、そうなると「これってわざわざ書かなくてよくね?」と思うようになり、自然と書かなくなってしまう。

 今、日記を書くためのツールって色々あるけれど、自分はMacアプリの『Day One』で書くのがいちばん続いていたみたいだ。これはiOS版もあって、DropboxやiCloudで同期できるので、パソコンからでもiPhoneからでも更新することができる。

A simple and elegant journal for iPhone, iPad, and Mac.

 そのDay Oneに記録された文章をなんとなく読み返してみたら、これが結構おもしろかった。夢日記とか書いているし、「これは誰にも見せられん」というような内容まで、短いのから長いのまでいろいろあった。

 自分の過去の日記を読み返して、「こいつはいったい何を言っているんだ」と愕然とするときもあるし、「おいおい、今も2年前とおんなじこと考えているじゃないか」と驚くこともある。ブログとは違い、誰かに読んでもらうことを前提にした文章ではないので、思いつくままに殴り書いたような文章も多い。そういう、誰にも気兼ねせずに書かれた文章にはまた違った面白さや発見がある。当時の心境を思い出して、ちょっと感傷的になることだってある。

 そういうことを改めて経験して、ふと「日記って、読み返すために書くんじゃないか」なんてことを考えた。私がいつも読んでいるブログで、こんなことが書かれていた。

なんで日記書いたほうがいいか ぼくはこのサイト以外にもブログを複数持ってるので、たぶん年間400記事くらい書いてる。良い体験なのでみなさんも日記書いたほうがいいって何度も主張しているけど、ああそうですかって感じで、なかなか取り合ってもらえない。そこで日記を書くことについての見解をまとめた。 自分へのメリット...

日記は楽しい体験である、というのが前提だけど、副次的なメリットもいろいろあって、思考の記録をつけられるのが良い。なんで思考を記録した方がいいかというと、自分の行動は割と覚えていられるけど思考はすぐ忘れるからだ。たとえば1年前の今日とか想像して、どこに行ったとか何を食ったとかは手帳を見返したらシチュエーションを思い出せるけど、そこで何考えてたかは大抵覚えてない。いままで何年も生きてるのに過去に自分が思ってたこと何も覚えてないの勿体無いと思う。_『なんで日記書いたほうがいいか|MEMOGRAPHIX』

 行動を思い出すのは簡単だけど思考を思い起こすのは難しい、というのは本当にそうだと思う。去年の何月にどこどこに行った、というのは割りと覚えているものだし、自分の場合はブログに書いていたりもする。でも、当時どんなことを考えていたかというのは、書き残さない限りはなかなか思い起こせないんじゃないだろうか。

 自分の思考を記録し、それを後から読み返すことで、自分が今までどんな変化を経てきたのかを客観的に確認することができる。これはなかなか得がたい体験なんじゃないかと思う。2年前の自分はこんなことを考えていたけど今はこう思うって、はっきりと違いを認識できることは素晴らしいことだ。

 また、実際に自分の日記を読み返してみると、「こんなこと考えていたのか」という純粋な驚きがある。もちろんその中には先ほどの「何言ってんだ」と「今と一緒だ」の両方があるのだけど、どっちにしてもそんなこと考えていたことすら忘れていることの方が多い。

 だから日記っていうのは、書いて発散する、自分がスッキリするというよりかは(もちろんその効果も大きいけれど)、今、この瞬間の思考や感情を楔で打ち付けておいて、後から振り返った時に自分がどう感じるのかを確認するためのものなんだと思う。つまり、何ヶ月とか何年とか先に読み返すためのものなのだ。

 そういうわけで、今日からまたDay Oneで日記をつけ始めた。「こんなふうに書こう」なんてルールは設けずに、今までどおり思ったことや感じたことを、そのまま乱雑に書き記すだけである。そういう文章だからこそ、あとから読み返す価値があるのだと思う。

Day One (日誌 / 日記)

(2015.10.07時点)
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