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日常と非日常の往復こそが旅である

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 11月初週の金曜日から翌月曜日にかけて、沖縄旅行に行ってきました。30年近く生きてきて初めての沖縄だったのですが、同じ日本でもこうも違うものなのかと驚きました。日本が島国であること、そして、それぞれの土地が実に多様な特徴を持っていることを改めて思い知らされました。初めて九州に行ったときも独特の空気感を感じたけれど、沖縄のそれはもっと強烈だった。

 沖縄といえど、11月だと少し肌寒いのかななんて思っていたら、汗をかくほど暑くて、レンタカーもホテルの部屋も、ずっとエアコンをかけっぱなしでした。最高気温は28度くらい。日中は肌がじりじりするほど日差しが強くて、泳いでいる人もちらほら。

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 今回訪れたのは那覇で、東京に住む友人と現地で落ち合いました。4日間とも那覇に滞在し、車で行ける距離にある離島をいくつか回る計画でした。初日は友人たっての希望で、沖縄民謡が聴けるスナックのようなお店に行き、なぜか友人はプロの演奏家をバックに歌をうたい、私は三線(さんしん)を教えてもらったりと、しょっぱなからなかなか貴重な体験をすることに。

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※歌う友人を撮影中

 沖縄料理も美味しくて、特に沖縄そばはラーメンともうどんともそばとも違う、初めて食べるタイプの麺料理でした。でもあっさりしていてとても美味しかった。旅行前に友人に、沖縄料理はずっと食べてると飽きるよ、なんてことを聞かされていたのですが、僕はまったく飽きませんでした。ほんとうに、全部美味しかったなあ。

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 2日目は古宇利島という、那覇市内から車で1時間半ほどで行ける離島に行きました。離島と行っても道路で渡れるようになっていて、その橋から見渡す景色がとても素晴らしかったです。なんとなく、山口県の角島に近いものを感じたけれど、海のきれいさが段違いでした。私はカナヅチなので泳いだりはしないのですが、きれいな海をみるとやっぱり一瞬でテンションが上がります。あの、海を見たら無条件で楽しい気持ちになるのはなぜなんだろう。人間の本能的な喜びなんでしょうか。

 今回の旅では、iPhoneのカメラの標準機能である”タイムラプスモード”でタイムラプスを撮りまくりました。iPhone用の三脚を持って行って、その辺の適当な場所で景色を撮るだけで、立派なタイムラプス動画を撮影することができます。このタイムラプスモードは、何度か紹介しているYoutuberのCasey Neistatさんも「タイムラプスはiPhoneで撮るのがいちばんきれいだ」って言っているくらい使える機能です。タイムラプスで撮ってみると、曇ってこんなに動いてるんだなあということが分かります。

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 3日目は、同じく東京からやってくる知り合いと合流し、海中道路というこれまた離島へつながる道路を渡り伊計島へ。海中道路は途中にパーキングのような駐車場があるので、途中で降りて写真を撮ったり動画を撮ったりしていました。伊計島は、さとうきび畑の合間を、車がすれ違えないほど細い道路が迷路のように張り巡らされていて、なんとなく懐かしい感覚に。晴天だったのに、海の向こうに大きな虹ができていて、なんだか得をした気分になりました。

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 沖縄の方にいろいろとお話を伺い、「米軍基地の中は完全な”アメリカ”であり、映画も本国と同じタイミングで上映される」とか、「沖縄ではバス停がじいちゃんばあちゃんのしゃべり場になっているため、手を挙げないと止まってもらえない」とか、いろいろと面白い話を聞くこともできました。自分の知らない、聞かなければ知ることのなかったであろう生活の話を聞かされると、なんだかとても不思議な気持ちになります。ここではそれが彼ら彼女らの”当たり前”であり、”日常”なのだと。

 帰りの日が近づくにつれ、友人が「あっという間だなあ」とか「帰りたくないなあ」なんて言葉を漏らすようになったのですが、今回の旅に限っては、僕は驚くほど「帰りたくない」と思わなかったんですね。確かに旅が終わるのは寂しいし残念なのだけど、なんというか「自分には帰るべき日常がある」という事実を、とても嬉しく感じたのです。これは自分にとって、とても新鮮な感覚でした。「おお、この感じ、嫌いじゃないぞ」と。

 自分の生活を支えることのできる仕事を持っていて、その仕事に少なからぬやりがいを感じていて、不在の間その仕事を引き受けてくれる同僚がいる。そして、帰れば完全に独りになれる空間(自分の家)がある。そういった事実に、私はなんだか感謝したくなったのです。旅が終わるのは寂しい、でも、日常に戻るのもそれほど悪いものじゃないと。

 こんな風に感じたのは今回が初めてで、なぜこんな風に感じるのか、何が変わったのかは分からないけれど、とにかく私は「旅はめちゃくちゃ楽しかったし、その旅が終わるのは寂しい。でも、日常に戻るのもそれはそれで楽しい」と思えたのです。
 旅という”非日常”から”日常”へ意識をフォーカスしていく感覚、自分の意識と身体のネジをぎりぎりと締め上げていくような感覚を、とても心地よく感じました。

 今回の旅で僕は、ひとつ大きな慧眼を得たように思います。それは、現実逃避的な”非日常”から得るものは少なく、それはいっときばかりのカンフル剤でしかないのだということ。非日常とは日常を忘れるために求めるものではなく、日常をまた違った視点で見つめ、その質をより高めるために存在するのだと。つまり非日常とは、いったん日常から物理的にも精神的にも離れて、また”戻ってくる”ために必要なものなのだということです。

 そんなふうに、僕は旅することで多くの気付きを得てきました。そして、そのためにこれからも旅を続けるのだと思います。

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 旅の様子はInstagramにアップしています!

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