先週の土曜日、とある目的のために京都へ行ってきた。
その目的の一つが、予ねてから楽しみにしていたウイスキーメッセ。
ウイスキーメッセ in Kyoto
場所は京都駅にあるホテルグランヴィアで、開場の11時より15分ほど早く到着したのだけど、すでに入場を開始していて、結構な数の人がすでに集まっていた。
チケット代は前売りでも4,000円で、この代金に何が含まれているのかは書かれていなかったので、僕はてっきりこのチケット代とは別にドリンク代が注文毎に掛かるのだろうと思っていた。だとすると、入場料だけで4,000円は高いよなぁ、でも場所が場所だけにこれくらいするのかなぁなんて同行者と話していたのだけど、なんてことはない、出展されていた商品はすべてテイスティングし放題だった。もちろん、小さなビニールカップにほんの少しだけしか注いでもらえないのだけど、ウイスキーなんてそもそもそんなにガバガバ飲むもんじゃない。しかもまだ、お昼前だ。
ありがたいことにギネスビールやスピリッツの類も出展されていたので、まずはギネスビールで口を慣らしてからそれぞれ気になるブースへと別れていった。
僕が普段飲むのはバーボンばかりで、銘柄だとメーカーズマークやジャックダニエルが好きだ。でも、だからといっていつも飲んでいる銘柄を選んでも仕方がないので、普段は飲まないものや、高くて手が出ないものを飲んでやろうと決めていた。
ジャックダニエルのブースに行くと、見たことのない種類のボトルが幾つかならんでいた。もっとも大衆的なブラックから、シングルバレルやシナトラセレクト、ダニエルゴールドなんていうものまであった。担当の方がそれぞれの特徴を簡単に説明してくれて、まずはゴールドから飲んでみたのだけど、びっくりするくらい飲みやすくて、いくらでも飲めそうだった(ものすごく危険だ)。このゴールドは、樽がメープルでできているらしい。ちなみにボトルで買おうとすると10,000円くらいする。
他にも度数が47度あるシングルバレルや、ジャックダニエルをこよなく愛したと言われているフランク・シナトラの生誕100年を記念して作られたシナトラセレクトも飲ませてもらったが、最初に飲んだゴールドがいちばん好みだった。店員さんが、中にはあっさりしすぎていて物足りないという人もいるんですよと仰っていたが、良いお酒ってだいたいそんなもんじゃないかと思った。
他にもいくつかブースを回ってちびちびとウイスキーを飲み比べていたのだけど、当然というか案の定というか、酔いが回ってきた。だいたい、ウイスキーのストレートなんて昼間から飲むもんじゃない。周りを見渡して、ここにいる数百人が全員酔っ払いなんだと思うとさらに気が滅入ってきて、同行者を見つけて早々に退散することにした。再入場は自由なので、帰る前にもういちど見に来ようと言って会場を後にした。
KYOTOGRAPHIE
そのとき京都ではKYOTOGRAPHIEという写真展が開催されていて、上記ウイスキーメッセと同日の5/14が会期最終日となっていた。
少し前に以下の記事を読んで、吉田亮人さんの展示をどうしても見ておきたかったので、地下鉄で烏丸御池まで行き、元・新風館まで向かった。
祖母と生き、23歳で死を選んだ孫。二人を撮った写真家は思う | BUZFEED NEWS
写真は吉田さんのHPでも見ることができるが、正直な感想としては、もっと大きなサイズで見たかったなあと思った。あと、これは上記記事に書かれているような背景やストーリーを事前に頭に入れた上で見ないと、伝わってくるものが全然違うだろうなとも思った。
もうこの世にはいない二人の写真を、こうしてまったく知らない僕たちが目にしているということがとても不思議な感じがしたけれど、つまりは写真とはそういうものなんだと思った。写真は、何かをこの世に残すことができる。
展示場の出口の少し手前に、カーテンで仕切られた個室のような場所があった。入ってみると、頭上は覆われておらず、見上げれば天井が見える。壁面や地面は、森の中のような、樹木の写真で覆われていた。今までの展示とは少し毛色の違った雰囲気だったので、何なんだろうと思いながらそのまま会場を後にした。
帰る道すがら、同行者が唐突に「あの最後の個室みたいなところは、きっと彼が死んだ場所を表してるんだろうね」と言って、そういうことかと思った。「悲しいね」とその友人は言った。
その後、会場の近くにある京都国際マンガミュージアムに行って昼寝をしたり、木屋町まで下って立ち飲み屋でビールと焼き鳥を食べたりして、また最初のウイスキーメッセの会場へと戻ってきた。さすがにもうお酒を飲みすぎたので、少しだけ滞在してそのまま帰路についた。飲むか、食べるか、寝るかしかしていないのに、めちゃくちゃ疲れた。
[…] 昼過ぎに京都に着いて、まずは京都駅を撮り始める。先日書いたウイスキーメッセのときよりかは人が少ない。慣れないマニュアルフォーカスなのでピントが合っていないものが多々 […]