「Through the Lens」に登場するフォトグラファーでライカユーザーだけを集めてみた

 「Through the Lens」という、世界中のさまざまなフォトグラファーを紹介している動画がある。製作しているのはカメラなどのデジタル商品を販売しているAdoramaというアメリカの会社なのだが、いちリテールショップが提供するコンテンツとしてはとんでもなくクオリティの高い内容となっている。

Through the Lens | Youtube

 フォトグラファーというよりかは、インスタグラマーとして人気のある人たち、と言ったほうが正確かもしれない。日本人も何人か紹介されており、いちばん有名なのは保井崇志さん(@_tuck4)だろう(僕も彼のおかげでこの動画シリーズの存在を知った)。

 動画は全編英語か現地語なので、話している内容をすべて理解するのは難しいかもしれないけれど、写真好き、カメラ好きであれば見ているだけでも十分に楽しめる内容だと思う(Youtubeの字幕機能を使えばおおよその内容は把握できると思う)。

 今日は、このThrough the Lens(TTL)に登場したフォトグラファーの中から、ライカユーザーのみを集めて紹介したいと思う。
 おなじライカユーザーでも、ストリートスナップからランドスケープ、シティースケープ、ポートレートなど、撮っている写真がみな違っていておもしろい。逆に言えば、ライカだけでこれだけバリエーションのある写真が撮れるのかと驚く。この動画を見たらライカがますます欲しくなること間違いなし。

Stephen Vanasco(@stephenvanasco)

 V/SUAL APPARELというアパレルブランドを手がける、LA在住のフォトグラファー。Instagramでは約60万人のフォロワーがいる。

@stephenvanasco on Instagram

 使用機材はすべてライカで、用途によって使い分けているそう。
 ランドスケープの場合は中判サイズのライカS、ストリートスナップやモデルシューティングの場合はライカMモノクローム Typ246とMp240、スケーターやライヴを撮るときはSLも使用しているとのこと。

 もともとはCanonユーザーだったが、初めてM6のレンジファインダーに触れてそのシンプルさと、マニュアルフォーカスの面白さにハマり、それからはずっとライカを愛用しているそうだ。

 僕はランドスケープでもストリートスナップでも何でも撮るけど、特にストリートスナップは面白いね。それは絶対に再現できないものだし、自分がこの世界のどの部分、どの一瞬を切り取るのかっていうことだから。
 あまり考えて撮るのは好きじゃないんだ。それがたとえモデルシューティングであってもね。それよりも世界が動いている瞬間を撮りたい。

Nicholas La(@nikk_la)

 中国で生まれ、2歳の時にアメリカのOaklandに移り住んだフォトグラファー。
 使用機材はM240にSummilux 21mmと50mm、Summicron 90mm。

 多くの人は、ライカを使っていると言うと「ああ、だからあなたの写真は素晴らしいのね」って言うけれど、実際にはその逆なんだ。ライカのボディはとてもミニマルな作りだし、すべてがマニュアルだ。だから写真を撮るときはすごく集中して入り込まなければならないし、撮る前に色んなことを把握しておく必要がある。
 写真というのは、ストリートフォトグラフィーそのものだと思う。その一瞬は二度とやってこない。だからこそ、撮る前に「どうやって撮るのか」を把握しておくことが、いい写真家になる条件だと思う。

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Jason Peterson(@jasonmpeterson)

 ニューヨークからシカゴに移り住んだ、モノクロームを得意とするフォトグラファー。

 ダークで、モノクロで、でもその中に少しだけヒント(光)が隠されているような写真が好きなんだ。いつも街中を歩き回り、パーフェクトな瞬間が訪れるのを待っている。
 僕はHarry Callahanという写真家が大好きでとても影響を受けたんだけれど、彼が1940年代にシカゴで撮った一枚の写真がとても素晴らしいんだ。
 写真というのはその年代ごとで写されるものが変わっていくものだけど、モノクロ写真というのは唯一そのルールから逸脱できる、タイムレスなもの。モノクロの世界では、その写真がいつの時代に撮られたものであるかなんて関係ないものになる。

 愛機はモノクロームMだけど、iPhoneで撮るのも大好きだそうで、未だにSNSに投稿している写真の半分くらいはiPhoneで撮ったものらしい。

@jasonmpeterson on Instagram

 以上、TTLに登場したライカユーザーは他にもいるかもしれないが、僕が(ライカユーザーじゃなかったとしても)特に好きな3人を紹介した。
 冒頭にも述べた通り、3人が撮る写真はまさに三者三様であるけれど、話している内容には不思議と通じる部分もある。ライカはミニマルかつマニュアルであるが故に、写真ともっと向き合うことができる、というのもその一つだ。

 TTLでは他にもさまざまなフォトグラファーが登場するので、気になった方はぜひチェックしてみては。