このブログでも何度か紹介した映画、「LIFE」が公開されたので見に行ってきました。
参照:「見たい映画リスト」、「「人生を変える旅へ」映画『LIFE』が3/19公開」」
良くも悪くも予想通りの展開と結末だったな、というのが率直な感想です。
ストーリーは前述の紹介記事にも書いてあるのですが、一人のさえない男が一発奮起し旅に出て、様々な経験を通じて自己を変革させていくという話です。
ただひとつ、私が想像していた展開というか、設定と異なる部分がありました。
それは、主人公が自分の仕事に誇りを持っていて、その仕事を愛しているということです。
主人公のウォルターは、雑誌「LIFE」の写真管理部に所属しています。
写真家から送られてくるネガを現像し、雑誌へ掲載する写真を作り出す。
彼はそこでの仕事にやり甲斐を感じ、誇りを持って取り組んでいます。
奥手で女性と話すことも出来ず、仕事も上手くいかない何をやってもダメな男。
そんな主人公をイメージしていた私は、いい意味で裏切られました。
そして、自分の仕事に誇りを持つということの尊さに改めて気付かされました。
このウォルターには、ひとつ人とは違った特徴があります。
それは、すぐに自分の空想の世界に入り込んでしまうことです。
いったん空想の世界に入り込んでしまうと、周りが見えなくなり、聞こえなくなるほど強烈に。
「こうなったらいいのに」という理想の世界を瞬時に作り上げ、自分を投影し、現実の世界から消えてしまう。
空想の世界にいる間は、そこが彼にとっての「現実の世界」なのです。
彼の「空想癖」は現実生活にも支障をきたしてしまうレベルなのですが、この「理想をイメージする力」というのは実はとても大切なのではないかと思いました。
普段、それほど何かを「強烈にイメージする」ことってありますか?
我を忘れてしまうほど具体的に、それこそ手で触れることのできるくらいリアルに。
「イメージ出来ないことは実現できない」という言葉を聞いたことがあります。
何かを達成したいならば、それを実際に達成できた、している自分をイメージすることが重要です。
到達点の具体的な絵が描けたなら、後はそこに至るまでの道筋を作っていく。
目的地がはっきりすればするほど、今いる場所からの距離も明確になります。
この「何かを強烈にイメージする」ということが、私がこの映画を見て一番深く考えたことです。
「こうなりたいな」という姿をそれだけ具体的なイメージ、ピクチャとして自分の中に常に持っていられるか。
そんなことに改めて気付かせてくれる素敵な映画でした。
写真家として出演していたショーン・ペンがカッコ良かった。
興味のある方は是非映画館へ。
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