以前、以下のエントリーで紹介した「The Minimalist」というアメリカ人の二人組。
参照:『ミニマリズムのすすめ』
ジョシュアとライアンはその名の通り、ミニマリスト(最小限主義者)として有名なお二人なのだが、先日「Logmi」というサイトでも紹介され、人気記事としてランクインしているようだ。
参照:『人生に疲れた1000万円プレイヤーがたどりついた「ミニマリズム」(最小限主義)という価値(Logmi)』
上記サイトで紹介されているTEDの動画も素晴らしかったのだが、今日紹介したいのは二人の「カバンの中身」について。ミニマリズムの先駆者とも言える二人が、普段どのようなものを持ち歩いているのかを紹介した動画がある。
「Pack Like The Minimalists(The Minimalistsのようにパッキングしよう)」と題したこの動画では、二人がそれぞれのカバンにどのようなものを詰め、それらをどのようにパッキングしているのかを見ることができる。(パッキングの方法というよりかは、持ち物の紹介がメイン)
約10ヶ月ほど各地を転々とする生活(on the road)においても、自分たちは「Just in case item」、すなわち「念のために必要なモノ」を持ち運ぶことはないとジョシュアは言う。本当に必要なモノしか持ち運ばないんだと語るジョシュアのカバンの中身は以下のとおり。
- デニムシャツ
- デニムパンツ(履いているもののみ)
- Tシャツ、長袖シャツ
- ワークアウト用ショーツ(これで泳ぐこともできる)
- 速乾タオル(どこかで寝転がるときにも役に立つ)
- ドライヤー(よきミニマリストは皆ドライヤーを持っている)
- ボクサーパンツ(一枚だけ違うカラーを真ん中に挟み、使用済みと未使用を区別する)
- 小物入れ(シャンプー、コンディショナー、歯磨き粉、etc)
上記にラップトップを加えたものが、ジョシュアが10ヶ月生活するのに持ち運ぶものすべてだという。特に目新しいものはなく、本当に生活必需品のみといった印象だ。
変わって、相方のライアンにはこだわりのアイテムがある。それは、コーヒー。
常にコーヒーを持参しているのは、訪れる街々で美味しいコーヒーにありつけるかどうかは分からないからだという。そんな彼が持ち運ぶモノとはこんなものだ。
- おいしいコーヒー
- ドリッパー
- コーヒーフィルター
- 小型ティーポット
- 上記を収納するバッグ
「自分たちは日々の生活の中でルーティンと呼べるようなものはほとんど持っていないけれど、コーヒーを入れるというのはその数少ないルーティンのひとつなんだ。毎朝起きて、新鮮な気持ちでその日を迎えられるように」とライアンは語っている。
動画を見ていて気付くのは、いわゆるガジェットと呼ばれる電子機器がまったく登場しないところだ(ジョシュアはラップトップを挙げてはいるが、紹介されてはいない)。
私はこういった、人の「カバンの中身」を紹介してる雑誌やブログが好きでよく見るのだけど、日本で紹介されるそれらは「どんなデジタルデバイスを使っているか」という視点で紹介されていることが多い。
それに比べ、彼らの所有物は対照的だ。
デジタル機器を駆使し、テクノロジーの恩恵に十分あやかりながら構築するミニマリズムも当然あるのだろうけど、彼らのスタイルはよりシンプルで、本質的な感じがする。
この動画の内容がどこまで「コマーシャル」なものなのかは分からないが、ひとつのケーススタディとしてはとても楽しめる内容だった。