来月でランニングを始めて2年経つというのに、未だにまともなランニングシューズを持っていない。4年前くらいに買ったバッシュみたいなスニーカーでずっと走り続けている。一時期はマメができて大変だったけれど、最近はそんなこともなくなり、特に不満を持つこともなくなった。
走ることは、自分にとって唯一その「行為」自体に没頭できているものだと思う。私は何をするにしても形から入るタイプで、「あり合わせのものでとりあえず始めてみる」ということができない。下記のエントリでも少し書いているけれど、文章だってほんとは何に書いてもいいのだ。「書く」という行為に没頭できるのであれば、どんなテキストエディタを使おうが、どんなノートやペンを使おうが、なんだっていいのである。
そういう意味では、ランニングは道具に拘らずに始めることができた数少ない(ほとんど唯一と言っていい)趣味のひとつだ。自分にその気さえあれば、どんな格好でも、どこでだって走ることができる。iPhoneとイヤフォンさえあれば、音楽を聞きながら距離とタイムを測ることができる。
走るという行為自体に満足できているから、考えることは自然と「いかにタイムを落とさずに走れるか」とか「もう少し距離を伸ばしてみようか」とか、そういう本質的なことに集中しやすい。道具がどうだとか、どうでもいいと思えた。
そんなこんなで2年が経過しようとしているのだけど、先日ようやくまともなランニングシューズを購入した。もちろん「欲しいな」という気持ちは前々からあったのだけど、それほど自分の中では優先度が高くなく、いつも後回しにされ続けてきた。
私は「旅先でもランニングをしたい」という密かな願望を持っているのだけど、靴を一足余分に持っていくのはどうしてもかさばる。だったら、最初からランニングシューズで出かけたら一足で済むじゃないか、という当たり前の考えに思い至り、思い切って購入することにした。もちろん、用途と自分の身体に合ったものを身につけることは気持ちのいいことだし、これからのランニングに対するモチベーションも大きく上がっている気がする。
買ったランニングシューズについては別途紹介のエントリを書こうと思っているけれど、早く履いて走りに出たくてうずうずしている。